木彫 鶯 (上野玉水 作) 共箱付 
幅12.5×奥行3.6×高8cm
木彫小禽の第一人者玉水は、鶯、雀、鶉、鶺鴒を最も得意とし、多くの秀作を残しました。
しかし、その殆どは雌雄二羽によるものが多く、本作のように一羽での共箱入は皆無と言えます。
囀り合う二羽の作りとは全く別のじっと空を仰ぐ姿には、内面的な作者の心が反映されています。
自蔵の品にこの様な賓作があれば、飾りの世界は限りなく広がります。
唯一無二の逸品。

玉水の直筆
ここにご紹介するのは木彫小禽(鳥類)に於いて他の追随を許さない上野玉水の賓作です。
玉水はその詳細が謎に包まれ、京都に生まれ、若き頃より本名隆平を名乗り木彫作を作り、昭和初期には既に上野玉水として嗜好家の噂にのぼる存在でした。
その活動はなぜか京都付近に限られ、遺された作品の殆ども、同地より発見されています。小禽類を得意とした玉水は「三十六禽」と称する三十六種類の小禽作を
世に残したことが判明していますが、このうちその内容が確認されているのが僅か八種類に留まっています。今回ご紹介する五作の作品は玉水が最も得意とした
四種です。「その彫技神技に近く小生の及ぶところなし」と言したのは前述の現代の名工田中一光氏その人です。京都古美術界に於いて現在でも高い評価で紹介されている
玉水本歌作を廉価にて入手される機会をお見逃し無く。

共箱と共に











